分離技術会年会2021の企業奨励賞は、各企業の審査員様の選考により、以下の学生が受賞されることとなりましたのでお知らせします。

2021年11月7日
分離技術会年会2021 実行委員会

関西化学機械製作株式会社
S2-P4 化学蓄熱プロセスとカリーナサイクルを統合した発電システムのシミュレーション (山形大院理工)小島 伊吹
選考理由:省エネや排熱利用は、我々技術者にとって非常に大きな課題であり、これからもプラント設計には不可欠であります。再生可能熱エネルギーを応用した本シミュレーション解析では多くの試行錯誤の計算が必要であり、最適条件を見つけるために非常に努力されたと判断し選択させて頂きました。
 
株式会社三進製作所
S6-3 カニ殻・貝殻由来浄化剤の凝集・殺菌効果 (名城大理工)高橋 寛斗
選考理由:食品廃棄物由来の凝集剤ならびに殺菌剤を用いた低コストの浄水操作に関する研究である。凝集剤と殺菌剤を併用することにより濁質が除去できるとともに,原水中の大腸菌数・ウィルス数を劇的に低減できることを見出している。途上国などの水問題の解決に資するとともに,災害時の生活用水の確保にも道を開く,価値ある研究である。
 
東洋エンジニアリング株式会社
S1-P5 Eyring理論+CPA状態式を用いた高温高圧アルコール水溶液の密度・粘度推算への展開 (東北大院工)佐々木 結衣
選考理由:本研究は、高温高圧下での会合および溶媒和が生じる混合物系の密度(平衡物性)と粘度(輸送物性)についての実験および理論上の基礎研究である。本研究から熱力学モデル上の多くの有用な示唆が得られ、大変印象深い。また、口頭試問に対する応答も的確であり、よく訓練されていると感じた。以上、選考理由を示す。
 
東亞合成株式会社
S1-P12 セルロースナノファイバーの物性推算における機械学習の適用 (東北大院工)長谷川 就
選考理由:脱炭素社会に向けて注目されているセルロースナノファイバーの性能を左右する物性推算に機械学習を適用して予測することの有効性を検証した。重要な構成成分を見出し、今回の研究事例が今後の社会実装に向けての重要な指標となるとなることが期待できる。また、他の物性推算への展開も期待できる。